新春特別展のお知らせ

おかげさまで先日無事終了いたしました冬個展「西郷さんシリーズ・南の国からの反逆者」ですが、好評につき年明けに、4日間だけ延長して開催していただくことになりました。 つきましては新春ということで花を添えるべく、新旧の女の子 …

「花と怒り」ドキュメント

みなさん、こんにちは、今回は、友人に撮影してもらった映像作品の案内です。 この秋、長崎で花の絵ばかりの個展を行ったのですが、その様子を、同地在住の映像作家である藤崎淳くんに撮影してもらいました。 実のところ最初は、「Yo …

「冬個展2021のお知らせ」

例年の如く年の瀬は、福岡は大手門にあるギャラリーEUREKA(エウレカ )にて個展を行います。 今回展示するのは、長年描き続けている西郷隆盛をモチーフとした作品の中から選んだもので、その数およそ80点。すべて初の展示とな …

「冬個展’21のお知らせ」

田舎の小さなバス会社に勤めていた父は、仕事で観光地を訪れるたび、小さな置き物をお土産に買ってきた。 それを応接間の飾り棚に並べ、洋物のウイスキーかなんかを飲みながら眺めていた。 物心ついた時にはすでにちょっとしたコレクシ …

「面影ロック」~冬個展のお知らせ

ここ一年ばかり気軽に外出もままならず、やたらめったら人恋しかったのと、ネット上などで垣間見る人々の顔がとてもつまらなく感じたのとで、気がついたらば「ああ、こんな人がいたらいいのにな、会いたいなあ...」と思うような人の姿 …

炊飯器

15年くらい前、まだベルギーはブリュッセルに暮らしていたときのこと、数週間ばかりイタリア旅行に行って帰ってきたら世話していた植物が枯れてしまっていた。うっかりしていたのか、水やりを頼むつてがなかったのかもう忘れちまったけ …

金子文子シリーズ その40

「ふりかざす ひとりきたえた いしのけん ひよるやからを こっぱみじん」 文子の腰巻に「太」っていう文字が縫い込められてますが、これはおそらく当時、「不逞」という言葉を使うとお上にしょっ引かれるので、その代わりに「不逞→ …

「ムーンライト兄弟仁義」(新・西郷その15)

(西郷)おい月照、改造手術受けて生き返った気分はどうだい? (月照)どうだい?って気軽に言うなよな。つうかさ、なんでおれ骸骨チックなんだ? (西)え?チックって何? (月)~風とか~的ってことだよ。 (西)ああ、”骸骨み …

「岩より堅き西郷の壁」(新・西郷その14)

(西郷)やめろ (官軍)邪魔するな、そいつはスピード違反だ (西)見逃せ、病人に花を届けているのだ (官)違反は違反だ、そこを退け! (西)ふう...お前らもっと他にする事があるだろう 西郷、官軍の下っ端どもを打ち据えた …

「虎薔薇ヶ原」(新・西郷その13)

えーん、えーん ちくしょう、ちくしょう... おい、おまえ、どうした、何を泣いてる? おお虎よ聞いてくれ 昨晩、寂しかった俺の心の庭に真っ赤な薔薇が咲いた おお、それは良かったな ところがだ、その薔薇には鋭く尖った刺が無 …

金子文子シリーズ その38

「あんたらが なんといおうが なにしよが あたしはあたし ぼうじゃくぶじん」 ずいぶんとむかし、今世紀初頭、生まれ故郷の佐世保の街ではじめて個展をひらいたとき、美術をやってるという高校生がふたり、絵を見にきてくれた。 彼 …

「ぶち上げ要塞ヤポネシア号」(新・西郷その12)

「ぶち上げ要塞ヤポネシア号の歌」 死んでいった者たちへ 鎮魂の歌を運ぶのが俺の仕事 両の脇腹にはどでかいウーハー メロウでファンキー、サイケな音楽 曇った空にがなり立て 湿った土に捻り込む 奴らはふかふかベッドの真ん中 …

「獄中夢中読書中」(新・西郷その11)

「おい西郷、何をしてる」 「リルケの書いたロダン論を読んでいる」 「そんなもの読んで何の役に立つのだ?」 「じゃあ聞くが、おまえら役人は何の役に立っているのだ?」 「おまえが逃げぬように見張ってる」 「はっはっはっ、役立 …

「サボテンプテーション」(新・西郷その10)

おい、お前、サボッテンだろう? サボッテンじゃないサボテンだ。 ええい、どっちでもいい、早く農民どもを捕まえてこい。 いやだ。 何い、貴様あ、二等兵の分際で士官の俺にたてつくのか。 ああ、そうだ。俺はさっき、雪の中にサボ …

「スーパー蜜柑3号」(新・西郷その9)

「西郷盗賊団の歌」 ぶっ飛ばせ 突っ走れ 駆け抜けろ 唸る爆音 通り沿いの人勘弁しておくれ 土よりいでた この身体 天からもらった この仕事 君らのために 行動するぜ あの丘に立つでかい屋敷 プール付きだ そこでへらへら …