「ぶち上げ要塞ヤポネシア号」(新・西郷その12)

「ぶち上げ要塞ヤポネシア号の歌」

死んでいった者たちへ
鎮魂の歌を運ぶのが俺の仕事

両の脇腹にはどでかいウーハー
メロウでファンキー、サイケな音楽

曇った空にがなり立て
湿った土に捻り込む

奴らはふかふかベッドの真ん中
よだれを垂れて寝ぼけてる

虫ケラみたいに踏み潰されて
死んでいった者たちは
灰色の空の下
俺の歌を聴く

お、墓石たちが揺れ出した

死者の心は鎮まるどころか蘇り
殺した奴らに呪いをかける

歌に合わせて呪いのダンスだ
ガタゴトガタゴト
ガタゴトガタゴト

さあ、ひと踊りしたら
一緒に焼酎のもう