「はなとじゅう りょうほうあげる かんがえて ひとにむけるの どちらにするか」
投稿者アーカイブ: azisakakoji
「おれの日常、お前の日常」
ずいぶんと昔ベルギー住まいだった頃、柄にもなくパリに拠点を置くイラストレーターのエージェントに名を連ねていたことがあった。他のメンバーはエール・フランスだとかエヴィアンだとかの大きな仕事をもらってスポーツカーなんかをビュ …
「もの知り鶏とひょうたん」(新・西郷その8)
卑怯な官軍の手にかかって息絶えた同腹の志西郷ロボの首に寄り添い悲しみのあまり三日三晩黒糖焼酎をあおり続ける南洲にそんな真似はおよしよ早く立ち直って農民兵を指揮しておくれよと願い出る薩摩地鶏の若頭が言うことにゃほらご覧あの …
金子文子シリーズ その32
「あらなあに しぼんじゃったの だめなやつ あたしだくなら いのちをかけて」
「田中正造」(花と怒り その1)
ところで、この絵の題名に冠した(というか、身の程わきまえず横着にも名前を使わせていただいた)田中正造翁について、話は数十年前へと遡る。 大学受験の頃、心の奥では美大に行きたかったが、「絵なんかで食えるわけがなかろう、お前 …
冬個展’19のお知らせ
昨年末に引き続き、福岡は大手門にあるギャラリーEUREKA(エウレカ )にて個展を行うことになりました。 今回展示するのは、ここ一年の間に描きためた大小様々のアクリル画の新作を65点。 なんと花の絵ばっかりです。 個展の …
金子文子シリーズ その31
「いしのはな それはあかいろ ひっそりと よるにひらいて せかいをてらす」 久々に文子シリーズ登場! ところで本人以外には実にどうでもいいことだけど、毎日勝手気ままに絵を描いてるとはいえ、気がつけば、ただ野放図にといった …
「ツィゴイネルワイゼン」(新・西郷その7)
さて問題です! これはどんな場面を描いた絵でしょう? 1)官軍に囚われ身ぐるみ剥がされ辱しめを受けそうになっていた不逞の娘をすんでのとこで救った西郷ロボ 2)反抗的な村の娘を捕らえいたぶって村人の見せしめにしようとした矢 …
「月白キッド」(新・西郷その6)
「すすめ少年西郷隊」 ブンサカ ブンサカ ブンサカ ブンサカ 少年西郷隊~♪ 満月の光の下 拳銃は見せかけ中身は芋焼酎 あら未成年なのにいいのかい? いいさだって一口飲んだなら あとは敵に浴びせるためだ 白マフラーに白襟 …
「道標」(新・西郷その5)
「ねえ、もっともっと飛ばしてよ!」 「おお、わかった!」 「ところでこのオートバイ、なんで走ってんの?」 「何でって、走ってなきゃ倒れちまうからさ」 「そうじゃなくて、どんな燃料で走ってるのかって聞いてんの」 「あ、それ …
赤いハンマーの男
20代半ば、パリに暮らしてた頃の同居人は、心中に思った事はすなわち外に出さないと仕様がないという、パリっとした(”新しい”または”立派”っていう意味ではなくて、”パリ育ち”という意)人間であったので、油断してるとしばしば …
「ロルカ節」(新・西郷その4)
「ねえ、西郷さん、何やってんの?」 「坊主のポーズをポーズ中」 「ポーズしてないで、早く再生してよ、官軍に囲まれてるじゃない」 「でもさ、そういう君は呑気に座って何してんのさ」 「あら、ただ座ってるんじゃないわよ、オシッ …
「菫」(新・西郷その3)
「あら、西郷くん、何してんの?」 「見ての通り、NYの一番高いペントハウスのジャグジー風呂でブロンド美女たちに囲まれてシャンパン飲んでるところ」 「あら、とてもそんな風には見えないけど...」 「実はここから温泉が湧き出 …
「チャルメラメラ燃えて走れ」(新・西郷その2)
「我らの畑に入るな」(新・西郷その1)
本日からいよいよ新・西郷さんシリーズの開始です。(”いよいよ”ってほどのもんじゃないですけど...) このシリーズ、通算では64枚目になって、もはや150枚くらいあるので早いとこ個展をせんといかんけど、女の子の絵と違って …
「女たちのテロル」
去年の夏のこと「再来週、帰国するけん一緒に飲まん?」とイギリス住んで文章書いてるブレイディのみかこやんからメールがあった。 一年ぶりに再会し、互いの子供ら引き連れてエスニック料理の店に入る。 席に座りビールを注文するやい …
プッチィ(その3)
ギマタサン
大学卒業してしばらく塾の先生などをして食いつなぎながら教員目指して試験勉強してたらフランス人留学生と仲良くなって、彼女を頼りにパリに住み始めることになった。 地元長崎の高校教師になるのだと期待していた両親は阿修羅のごとく …
プッチィ(その2)
「えっ、今頃、花見のネタかよ...」 はい、ちょっと時季外れの内容ですみません。 ところで先日、このHPの2018のコーナーに新たに作品の画像を付け加えました。お暇なときにでもご覧ください。
「心の旅路」
先の個展の初日、長崎で映画撮ってる友人の藤ジュンがやってきて、なにやら相談したいことがあるという。 おお、恋バナか!と思ってたら違ってて、高浪さん(ピチカートファイブを経たのちソロで活動)のデビュー30周年記念シングルの …
金子文子シリーズ その30
「おかあさん いいかげんもう やすもうよ わかったわぼうや ちょっときゅうけい」
プッチィ(その1)
4、5年前、縁あって別府で個展をしていたら、50歳半ばくらいの見知らぬ紳士がニコニコしながら会場に入ってきた。 スタスタ跳ねるようにこちらに近づいてきたかと思うと両の手を差し出し、キラキラ眼でこう言った。 「アジサカさん …
門司港にて
昨年暮れの個展の最終日、持ってきた弁当食って歯を磨いてコーヒー飲みながらブラックサンダーほおばってたら、開廊時間になるやいなや、ずずんと二人の大男が入ってきた。 今まさに山から降りてきたような勢いだったので、「今日の獲物 …
金子文子シリーズ その29
「りんこくの せんかでうるおう ぐんこうに はだかしりむけ へをふりかける」
春個展開催
いよいよ明日より待ちに待った(と言う人が6人くらいいたらいいな)春個展の開催です。 長崎の桜はほぼ満開。 花見のついでにひょろりとのぞいてみよう。 アジサカコウジ春個展「港町浪狼樓」 日程:2019年3月30日(土)~4 …
金子文子シリーズ その28
「なくなよな おたがいさまだ びんぼうは のぎくさしだし そいつはいった」
春個展のお知らせ
そんな突拍子もないこというのはあんただけだと本人は否定するだろうが、いしだあゆみに似た女が長崎にいる。 雑貨や服を扱う店(兼、貸しギャラリー)を長年一人でやっている。 ちなみに横浜にはサミュエル・L・ジャクソン(いしだあ …
金子文子シリーズ その27
「ふてえやつ つばをはかれて なぐられて きたえたしそう かざんのごとし」
合唱
二十代の終わり頃はフランスに住んでいて、観光ガイドや家庭教師、皿洗いなんかの他、セレクトショップのバイヤーの真似事みたいなこともやっていた。 毎年2月のこの時期になるとパリではプレタポルテのサロンが開かれる。 でっかい球 …
金子文子シリーズ その26
「得度して 袈裟の代わりに 三つ揃い いなせにきめて 南無阿弥陀仏」 ところで、突然ですが、3月30日(土)から4月21日(日)、長崎は出島のとってもいかした古いビルの2階で個展をすることになりました。週末の金、土、日の …