「もの知り鶏とひょうたん」(新・西郷その8)

卑怯な官軍の手にかかって息絶えた同腹の志西郷ロボの首に寄り添い悲しみのあまり三日三晩黒糖焼酎をあおり続ける南洲にそんな真似はおよしよ早く立ち直って農民兵を指揮しておくれよと願い出る薩摩地鶏の若頭が言うことにゃほらご覧あの …

「田中正造」(花と怒り その1)

ところで、この絵の題名に冠した(というか、身の程わきまえず横着にも名前を使わせていただいた)田中正造翁について、話は数十年前へと遡る。 大学受験の頃、心の奥では美大に行きたかったが、「絵なんかで食えるわけがなかろう、お前 …

金子文子シリーズ その31

「いしのはな それはあかいろ ひっそりと よるにひらいて せかいをてらす」 久々に文子シリーズ登場! ところで本人以外には実にどうでもいいことだけど、毎日勝手気ままに絵を描いてるとはいえ、気がつけば、ただ野放図にといった …

「ツィゴイネルワイゼン」(新・西郷その7)

さて問題です! これはどんな場面を描いた絵でしょう? 1)官軍に囚われ身ぐるみ剥がされ辱しめを受けそうになっていた不逞の娘をすんでのとこで救った西郷ロボ 2)反抗的な村の娘を捕らえいたぶって村人の見せしめにしようとした矢 …

「月白キッド」(新・西郷その6)

「すすめ少年西郷隊」 ブンサカ ブンサカ ブンサカ ブンサカ 少年西郷隊~♪ 満月の光の下 拳銃は見せかけ中身は芋焼酎 あら未成年なのにいいのかい? いいさだって一口飲んだなら あとは敵に浴びせるためだ 白マフラーに白襟 …

「道標」(新・西郷その5)

「ねえ、もっともっと飛ばしてよ!」 「おお、わかった!」 「ところでこのオートバイ、なんで走ってんの?」 「何でって、走ってなきゃ倒れちまうからさ」 「そうじゃなくて、どんな燃料で走ってるのかって聞いてんの」 「あ、それ …

「ロルカ節」(新・西郷その4)

「ねえ、西郷さん、何やってんの?」 「坊主のポーズをポーズ中」 「ポーズしてないで、早く再生してよ、官軍に囲まれてるじゃない」 「でもさ、そういう君は呑気に座って何してんのさ」 「あら、ただ座ってるんじゃないわよ、オシッ …

「我らの畑に入るな」(新・西郷その1)

本日からいよいよ新・西郷さんシリーズの開始です。(”いよいよ”ってほどのもんじゃないですけど...) このシリーズ、通算では64枚目になって、もはや150枚くらいあるので早いとこ個展をせんといかんけど、女の子の絵と違って …

プッチィ(その2)

「えっ、今頃、花見のネタかよ...」 はい、ちょっと時季外れの内容ですみません。 ところで先日、このHPの2018のコーナーに新たに作品の画像を付け加えました。お暇なときにでもご覧ください。  

合唱

二十代の終わり頃はフランスに住んでいて、観光ガイドや家庭教師、皿洗いなんかの他、セレクトショップのバイヤーの真似事みたいなこともやっていた。 毎年2月のこの時期になるとパリではプレタポルテのサロンが開かれる。 でっかい球 …

金子文子シリーズ その26

「得度して 袈裟の代わりに 三つ揃い いなせにきめて 南無阿弥陀仏」 ところで、突然ですが、3月30日(土)から4月21日(日)、長崎は出島のとってもいかした古いビルの2階で個展をすることになりました。週末の金、土、日の …