春日八郎「なにしてんの?」
西郷「ちょと休憩」
春「それ、かっちょいいね」
西「あ、これ、チョンマゲドン」
春「チョンマゲドン...?変な名前...」
西「....」
春「スピード、どれくらいでんの?」
西「600キロ」
春「早っ...」
「で、燃料は?ガソリン?電気?」
西「戊辰戦争で果てた東北武士の怨念」
春「怖っ...」
西「めちゃくちゃよく燃焼するんだ」
春「あ、そう...」
「つか、あんたって、その東北武士を殺した側の棟梁じゃん?」
西「うん...」
春「で、こんな辺鄙な寒村に何しにきたん?」
西「慰霊...討たれて亡くなった侍たちの」
春「はん、罪滅ぼしっていうやつかい、へんてこな車に乗ってさ...」
西「車じゃない、チョンマゲドンだ」
春「まあ、どっちでもいいさ...」
「ところで俺、歌うたいなんだ」
西「ああ、そう...」
春「一曲聞いてくれるかい?」
西「喜んで」
春「♪粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の洗い髪 死んだはずだよ お富さん〜♪」
西「ああ、なんか島の唄みたい、懐かしいなあ...」