アルヒノオト

AZISAKA KOJI — OLD BLOG ARCHIVE

2009 — 2018

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アルヒノオト

SWR

ことしも生真面目にだんだんと涼しくなって、律儀に草木が枯れ、日に焼けた肌がそっけなく褪せてきて、長崎はそわそわし始めた。10月7、8、9日と長崎くんちがあるからだ。でっかくて深い中華鍋のようなこの街全体で、無数のゴマを煎ってるみたい、パチパチシャカシャカとそこいらじゅうがざわめきはじめる。 さて、目下の仕事場はその、おくんちの舞台である諏訪神社のとっても近く…

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くじらとボニーとクライド

6月、よんどころない事情で実家に帰ってて何日目かの朝、新聞とりにでた庭で飼い猫よしよし撫でながら、ふと気づいたのは今日が父の誕生日だということだ。十中八九、父も母も忘れてるはず(老いるとはだいたいこんな感じだ)と思い朝食の時きりだすと、案の定「あー、そういえばそうやった」と無頓着だった。けれどもせっかく何十年ぶりかに夏休みでもないこの日に親子がそろってるので…

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レギュマン

ひさしぶりに会って飲んだ友人が「いいぜーっ、こうちゃん、絶対いいけん、燃えるばーい、読んでみなよー」と何回も連発するので、貸本屋でそのマンガ本、3冊だけ借りて読んだ。そしたら、止まらなくなって既刊の39巻、数日で読んでしまった。「頭文字(イニシャル)D」は、公道で最速を目指す走り屋の若者たちを描いたマンガだ。その場面のほとんどが深夜の峠でのカーバトルで、闇夜…

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新米の季節

その日は9月に入ったというのに真夏みたい、ぐらぐらたぎりに暑かった。家で絵を描いてるとだらだら汗が出てかなわないので、市民プールへ行った。休み明けでがらがらだろうとの予想どおり、子供用にはまばらに人がいたが50メートルはぼくだけだった。聞くと最終日で、明日から来夏まで長い休みに入るという。飛び込むと、真夏になりすましていようとそこはやはり9月、水は思いがけず…

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晩夏。「ドクロのマーク」

数年前、パリはサンマルタン運河沿いのギャラリーで個展をやった時、おっきな眼鏡でいかにも賢そうなそこのオーナーに、「君は好んで、ロボットだとか、近未来風の建物、乗り物を描くけど、なんでだい?」と尋ねられた。そんなこと聞かれても困るが、パリジャンつうやつはうやむやな返事を好まんので、とっさに「そりゃあ、それがおれのサント・ビクトワール山だからさ。」と答えた。「は…

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ふと、夏プールで思ったこと

いきなりで恐縮なのですが、一枚の絵を描くっていうのは、ぼくにとっては、一遍の小説を書くのと読むのとを同時にやってるようなもんだという気がします。なんじゃあそりゃあ?といいますと、ちょっと長くなりますが、説明してみます。 絵を描く時は、大まかなストーリィなりイメージなりはあらかじめ持って描き(書き)はじめるんですが、それ以外はその時々の気分や体調や天候にまかせ…

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'09夏個展について

みなさん、こんにちは、たいへんごぶさたしております。非常におおざっぱで恐縮なのですが近況のお知らせをいたします。 去年の夏個展が終わり、秋はちょっぴりしょんぼり読書やイラスト仕事をしておりました。暖房が必要になるくらいから、次の個展へ向け、アクリル絵画の制作にとりかかりました。これまでは、比較的小さな作品を数多く描くということをやってきたのですが、今回は、ひ…

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