アルヒノオト

AZISAKA KOJI — OLD BLOG ARCHIVE

2009 — 2018

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アルヒノオト

トーマとカシア

セーヌの左岸、サン=ルイ島の向かいのアラブ世界研究所の裏手にジュシューと呼ばれる大きな大学がある。 20代半ばのひと夏、そこの分子遺伝学の研究室で皿洗いのバイトをやった。 皿洗いといってももちろん、オムライスや鰯の煮付けなんかが盛ってあるような食器ではなく、シャーレやビーカー、フラスコなど、実験で使われたガラスの容器を洗浄する仕事だ。 朝行ったのなら、用済み…

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熊本個展のお知らせ

他の三つの季節には悪いけど、夏はやっぱ特別だ。 その太陽の光に目がくらみ、その蝉の声に耳くらみ、その青葉の臭いに鼻くらんでたら、秋冬春に規則正しくやっていたいろんな事がおろそかになってしまう。 くらくらふらふら朦朧として何も手につかない、ってわけじゃ決してないんだけど、とにかくこの季節だけが可能ならしめるような物事が多すぎる。 そんな夏限定のものどもを優先し…

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夏個展開始(その2)

トルストイとかの小説にブルジョワ貴族の晩餐会の様子が長々と描写されてるような場面がしばしばあるんだけど、そこには決まって〜公爵夫人とかいって、場をしきる人物が登場し、パーティに集まった人びとひとりひとりに目を配って、会場の中をいったりきたり...「あら、あの人は独りっきりで手持ちぶさただわ」とふさわしい話し相手を見繕い、「おっと、この方には挨拶がまだだった」…

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夏個展開始

いよいよ明日より待ちに待った(っていう人がせめて8人くらいいてほしい...)夏の個展が始まります。 展示作品について、チラシ等にはオリジナルの額に入った絵が50点あまりと書いていたのですが、実家に取りに帰ってみたら額縁40個しかなかったので、展示作品も勝手ながら40点に絞りました。 昨日今日と汗ぼたぼた流しながら坂崎りゅうちゃんが展示会場(青いドクロのでかい…

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今回の絵(その46)

スペインはバルセロナにある国内最大のスタジアム「カンプ・ノウ」。 そこで行われた世界フェザー級タイトルマッチで挑戦者のハヤブサ五郎は王者マルコ・ダ・ガーロにわずか1R1分6秒、KO負けを喫してしまう。 試合後、五郎は日本には帰国せずそのままスペインに残り、もっともっと実力をつけるべく特訓を重ねることにする。 言葉の通じぬ異国の地で、身体をとことん鍛えることに…

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今日の絵(その45)

「もう、いいの...大丈夫よ...」 「大丈夫って何が...?」 「わたし決めたの...」 「えっ...?」 「やっぱりあなたは姉と結婚すべきよ」 「な、何いってんだよ!」 「私は末娘...しきたりにしたがって家を守っていかなきゃ...」 「しきたりなんてクソくらえだ!」 「あなたはこの屋敷に養子として住むことになるでしょう...?」 「.....」 「私は…

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今日の絵(その44)

「しょうがないのさ」 作詞・ウルフ竹串 作曲・未定 君が黄金の糸で ”無事に帰ってね”と 縫い付けた 真綿色のトランクス 今日も真っ赤な血で染まる 群れを離れた狼二匹 おれとあんちくしょうの血で染まる 君がばら色の唇で ”負けたっていいのよ”と 口づけた 小麦色のおれの頬 今日も青黒く腫れ上がる 街を追われた狼二匹 おれとあんちくしょうの拳で腫れ上がる ああ…

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今日の絵(その43)

えっと、今回登場はドクロディア消防団の団長、人呼んで”火消しのトモちゃん”です。 トモちゃん、真っ赤なレーザー砲型懐中電灯を片手に毎夜毎夜パトロール。 これをかれこれ20年、一度たりとも欠かしたことがありません。 昨年は区長さんからその仕事ぶりを讃えられ功労賞をもらいました。 今誇らしげに手にはめてるのは、そのとき授かったピンクのミンクのムンクの手袋です。…

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夏個展チラシ

夏の個展のチラシができたので載っけます。 写真はいつものように牧野さん。 描いた絵、いつも牧野さんに撮ってもらうのですが、毎回びびります。 なんでかというと絵が裸にされるからです。 つまり、彼の手にかかると、肉眼では見えなかった筆のタッチや色の混ざり具合なんかが露になり、絵の生身が浮き上がってくるからです。 それで「あわわわ...」となりながら、写真に撮られ…

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今日の絵(その42)

一年以内に描いた絵ならば、しばらくたって見てみて、なんか釈然としないなぁ、腑に落ちないなぁと少しでも感じたら、あんましためらうことをせず消してしまって別の絵に描きかえてしまうことが多いです。 (今回の絵もそうやって新たに描いたものです。) 消すときはアクリル絵の具剥離材(いつかもこの場で説明しましたけど)を使うのですが、消しゴムで何回も消すと画用紙がガサガサ…

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