新・今日の絵(その16)

男「こんにちは」
私「こんにちは」
立ち去ろうとすると、その男が後方から私を呼び止めた。
男「あの、ちょっと待ってください」
私は少し眉根に皺をよせて振り返る。
私「何かわたしに用ですか?」
男「いえ、これといった用があるというわけではないんですけど...」
私「...」
男「こんな山の奥で偶然出会ったのも何かの縁ですし...」
私「...」
男「ぼ、ぼくずっと独りでさみしかったんです。トランプでもしませんか?」
私「...一回だけならいいわよ」
男「うわーい、よほほーい、うれしいなーっ!」
私「でもあなたが負けたら、そのペンダントもらうわよ」
男「ええっ!こればっかりは...勘弁してください...」
私「じゃあ、やんない。さようなら」
男「あああ、ま、待ってくださいっ」
私「ふう...」
男「ピ....」
私「”ピ”ってなによ!」
男「ピ、ピアスじゃだめですか?」
「おばあちゃんの形見の銀のピアス...すごく小さな星の模様がいっぱい入ってる...」
私「だめよ、わたしはそのペンダントが気に入ったの」
男「...仕方ありません。それじゃあ、そういう取り決めでけっこうです」
男と私、切り株に腰掛けて切り札をはじめる。
男、まるっきり弱く、私、苦もなく勝つ。
男「えーん、えーん、おろろん、おろろん、ぐずん、ぐずん」
男、雪の上をごろごろごろごろ転がり回って泣きじゃくる。
私「ばかみたい...冗談にきまってるじゃない」
「それ、とっても似合ってるわよ。じゃあね、さようなら」
男「あ...」
というとこを描いた絵です、上の絵は(笑)
今回の曲
Anjali「Kali Came」
うわーん、かっちょいい!