「獄中夢中読書中」(新・西郷その11)

「おい西郷、何をしてる」
「リルケの書いたロダン論を読んでいる」
「そんなもの読んで何の役に立つのだ?」
「じゃあ聞くが、おまえら役人は何の役に立っているのだ?」
「おまえが逃げぬように見張ってる」
「はっはっはっ、役立たずめ」
「おまえらがいようといまいとおれは逃げぬ」
「何をぉ...」
「聞け、この本の冒頭に記してある」

”英雄とは集中して動かされない者をいう”
エマーソン

「サボテンプテーション」(新・西郷その10)

おい、お前、サボッテンだろう?
サボッテンじゃないサボテンだ。
ええい、どっちでもいい、早く農民どもを捕まえてこい。
いやだ。
何い、貴様あ、二等兵の分際で士官の俺にたてつくのか。
ああ、そうだ。俺はさっき、雪の中にサボテンの花を見つけた。
はあ?
そしたら急に気が変わった。俺は農民に味方する。
き、貴様あ...
(士官、馬上からサーベルを振り下ろす)
ずん!
(二等兵、それをかわし槍で士官を突く)
うぐっ...
(士官、息絶える)
おお、なんて青い空なんだ...
(二等兵、天を仰ぎ見る)

という感じの絵です。

blogcontact